和歌山の古建築の修理現場を見学できる機会があり、参加しました。
知らなかったことですが、和歌山には貴重な建物が結構あり、
件数は全国で7位だそうです。
それで自前で修理できる資料や機関などがあるそうです。

紀州東照宮です。
東照宮は日光にしかないと思っていましたが、
静岡の久能山とここ和歌山にあります。
階段がとても急でしたが、振り返ればいい景色が見られました。


本殿は塗装の劣化による工事中でした。
うるしの塗り替えですが、うるしが時代によって混ぜるのもが違うので年代が分かるとか、
現在、手に入れにくいためどうするかなど
奥の深い話が聞けました。
木材も以前は台湾桧が使われていましたが、今は入手困難なのでよく似たところのものを使うとか・・

次は隣にある和歌浦天満宮です。
こちらの建物のほうが価値があるそうです。
まるで竜宮城へのアプローチですね。
階段は地元の石積みだそうです。

振り返れば和歌浦が一望です。


彫刻がなかなかすばらしいそうです。


次は温山荘です。
新田長次郎の別荘だったそうです。
天井板は合板だそうです。
会社が合板をつくっていたので、利用したそうですが、
イメージとは違い、安っぽく見えませんでした。
材料の使い方が上手だったのですね。

浜座敷の改修工事中だそうです。
昔は海が一望でしたが、今は埋め立て地があり景観はあまりよくないそうです。
なかなか雄大でゆったりとした時間が流れていました。

温山荘の近くに黒江という地域があり、町並み見学に行きました。
ここは漆器が有名だそうです。
面白かったのは大きな桶のなかに花を生けていることでした。
ここは未だ規模が小さかったので、これから増えていけば・・
今回の見学は知識の巾が広がり、よかったです。
和歌山はいい木材があり、技術のある職人さんがいるので
家づくりする人にはいいのかもしれません。
スポンサーサイト
- http://shimizuarchi.blog.fc2.com/tb.php/128-dc5b3d99
トラックバック
[C1] 管理人のみ閲覧できます